靴屋の私がジャングルモックを得選ぶ理由
定番
アメリカのアウトドアブランド、メレルを代表する3モデル
ジャングルモック、カメレオン、モアブ
そのモデルの1つ
アウトドアブランドらしく、商品は派手だが、流行を取り入れすぎないという
ブランドだな、と思う。
メレルはアメリカで1981年にブランド創業。
当時スキーブランドの幹部で、新ブランド設立を考えていたクラーク・マティスとジョン・シュバイツァーが、名高い靴職人ランディ・メレルを招き入れ、職人の名前を冠にした「メレル・ブーツ・カンパニー」を設立。この3人の運命的な出会いがアウトドアブランド「MERRELL®」の原点となった。
https://merrell.jp/pages/about_merrell
この時代の靴メーカーはオーダーメイドから始まり
大量生産に変わっていくという産業構造の変化を経験していて
コストを下げながらニーズを生み出す
市場の変化を知っている。
ブーツからスニカーへと人々の足元が変化していく中
ブーツでもスニーカーでもない
モックシューズを生み出した
それがこの記事の主役ジャングルモック。
1998年に発売され、今ではブランドの代名詞ともいえる。
流行り廃りが早い、ファッション業界において
20年以上同じモデルの靴を売り続けていることは
はっきり言って異常なこと
それゆえに、これを買っておけば問題無しという
ファッションに無関心な人にもささるド定番な1足
なので、ブランドブームもなく1700万足以上も売れている。
履き心地
ファッションに無関心な人にもささるド定番な1足になれた理由
それは、独特な履き心地
それはこのジャングルモックのコンセプトが、アウトドアの認識を変えた
テーマを持っていた。
“アフタースポーツシューズ”という新しいカテゴリーを打ち出し、
「オフィスからトレイルまで」
とアウトドアフィールドにおけるパフォーマンス性の高さを日常の“実用性”に結び付けた。
https://merrell.jp/pages/about_merrell
アウトドアに行くときだけ、使うアウトドアブランドから
普段も使えるアウトドアブランドと変えていった。
アウトドアブランドは着心地、履き心地、耐久性は
単なるファッションアイテムより高い。
そして、値段も高い。
アウトドアをしない人にも履き心地でもって
アプローチする。
これがジャングルモックの画期的な発明だった。
サイズ感が少し違うので、少し注意が必要!
vs メレルの他モデル
vs jungle moc 2.0
jungle moc 2.0発売
2019年2月、まさかのバージョン2.0が発売。
ところが、初代のジャングルモックの発売も継続されている。
同じようにバージョンアップしてきた
モアブシリーズやカメレオンシリーズでは売り切って
市場から姿を消していく
その商品サイクルを見てきただけに靴屋としては少し、戸惑っている。
スペック比較表
未だに併売されている無印と2.0
個人的には無印の方がよく売れているイメージ
Jungle moc | jungle moc2.0 | |
発売年 | 1998年 | 2019年 |
定価(¥) | 15.400 | 17.380 |
ウィズ 横幅 | 2E(広め) | 2E(?) |
体感の広さ | 広め | 広くない |
甲材質 | 豚革スエード | 豚革スエード |
防水 | 撥水加工 | 撥水加工 |
靴底 | M SELECT™ GRIP | Vibram |
無印、2.0共にGORETEX搭載モデルが販売されていたことがある。
約2万円程度で、、、
スペック的にはvibramソール搭載の2.0の方が興味を惹かれるが
2.0は無印に比べてサイドのゴムのスリットが深いため
履き心地が少し違ってくる可能性
履き心地とデザイン
履き心地を求めるなら無印
デザインを求めるなら2.0
しかしながら、メレルというメーカーに私が求めるのは
“ダサかっこ良さ”
カッコよさは時代によって変わるけれど、
ダサかっこ良いのは不変。
ずっとダサかっこ良い。
vs moab3.0
スペック比較表
moab3シリーズは2007年に登場して早くも
バージョン3
メレルの3本柱としては最後尾にして
最安、高性能を誇る。
Jungle moc | moab3.0 | |
発売年 | 1998年 | 2022年 |
定価(¥) | 15.400 | 18.700 |
ウィズ 横幅 | 2E(広め) | 2E |
体感の広さ | 広め | 広め |
甲材質 | 豚革スエード | シンセティックレザー |
防水 | 撥水加工 | GORETEX |
靴底 | M SELECT™ GRIP | Vibram |
1足しか買えないとなるとモアブ
2足で回して、モアブの負担を減らして近場で履くならジャングルモック
そもそも普段、スニーカーを履かない
ジャケットで合わせるならジャングルモック
使用用途がまるで違うので、この2足を持っておけば
事足りる。
vs カメレオン
スペック比較表
カメレオンシリーズの登場は2,001年
1997年に初めて開催されたFUJIロックを皮切りに
ロックがフェス(お祭り)になり、それまで暗くジメジメしてた
イメージが一変する。
そのFUJIロックでもよく履かれていたカメレオン
おしゃれ意識が高い人からみて、FUJIロックにいくまでダサいカッコでいきたくない
山々しくしたくない、というところにハマリ、大流行した。
メレルの中で大流行した唯一のモデルかも。
町履きでも履ける滑りにくく水を通さない靴の先駆け。
カメレオンシリーズは
カメレオン5,7、8と履いてきた。
履いてきたが、最新のカメレオン8が出てすぐ買ったけれど
事故でアーチが崩れまくった足には合わず、買った値段と同じ値段で
メルカリで売ってしまった。
Jungle moc | カメレオン8 | |
発売年 | 1998年 | 2022年 |
定価(¥) | 15.400 | 19.800 |
ウィズ 横幅 | 2E(広め) | 2E |
体感の広さ | 広め | 広め |
甲材質 | 豚革スエード | ラギッドメッシュ アッパー |
防水 | 撥水加工 | GORETEX |
靴底 | M SELECT™ GRIP | Vibram |
靴底 | フレックスプレート |
メレルの3本柱の中では、1番ガチ山仕様。
フレックスプレートという歩行時に足元がぶれない機能が靴底に追加されてたり
Vibram XS TREK EVOというグリップ力・耐久性を向上させたモデルのVibramソールが使われてたりする。
アーチが回復してきたので、もう一度挑戦しようか、思案中。。。。
実売レビュー
見た目
スェード基本4色
流行り廃りから外れている4色
とにかく色名がわかりにくい。
しかも、実物を見ると色の個体差がある時もある。
スェードいう素材の特性上で日焼けするので
変色しやすい。
色が薄くなる退色はあまりない。
変色するけど悪い色にはならない気はする。
スムース基本2色
知らない間にJUNGLE MOC LEATHER 2になって
無印が売り切りになっている。
ジャケットに合わせるビジカジスタイルの定番モデル
スェード新色3色(2024)
フリースなどの異素材、異色などはちょいちょい追加されて
売り場から消えていく。
定番以外で気に入った色が出れば、要チェック!
全体的に白系の色が多い。
実際に選んだピューター(グレー)
理由
グレーの靴は何にでもあう。
ニューバランスのグレーなどもその典型。
モアブはブラック、カメレオンは差し色を大体選ぶので
そうなってくると、ファッション的なことを考えると
色的オールラウンダーが必要になってくる。
正面
丸い可愛い感じ
側面
真ん中部分に埋め込まれているプレートの色目が変更になっているらしい。
この辺は目立たない方が良いかな。。。
つま先
ゴムで巻いてあり、つま先のけがを防止している。
背面
モックシューズなので着脱には気を使ってくれていて
ストラップが付いていてその色目がカワイイ。
踵部
どうしても破れてくる。
靴ベラで着脱しても。。。
底面
jungle moc 2.0とは違い、メレルオリジナル仕様
この手のスェードの靴は雨の日は履かないので
そこまで防滑性能を求めない。
Jungle moc コーディネート
アウトドアというジャンル
靴屋という仕事柄よくかがむので、ボトムスはスウェット
基本的にはスウェット+シャツというコーディネート
ユニクロがルームウエアと外着の垣根を壊してくれたのもあり
スウェットを外でも履きやすくなった。
アウトドアというジャンルには高性能スゥェットがあるし
最近良くみるスポーツミックスにも
トレーニングウエアとしてのスゥェットがある。
特筆すべきは裾が絞ってありスポーティに見えることが1つポイント
親子コーデ
子供が履いていたらかわいい
春
オールスェードの靴は実はあまりない。
スェードは本革の一種で。
古着ライクな着方をすると”こなれて”みえる。
ジャージと言えば、軍パン
軍パンにも種類がたくさん
ゆっとりして、カーキだとっぽく見える。
そこにシャツ+ゆっとり目のジャージ
梅雨入りまでは履ける?
夏
スェードなので、暑苦しい夏は避けたいところ。
この夏に履けないというところが
ジャングルモックの最大の弱点。
秋
アウトドア系シューズは一番秋が楽しい。
アウトドアの定番のスウェットのパンツと合わせると
キャンプライクな感じになる。
晩夏になってくるとミリタリーらいくなパンツに
秋口から使えるボーダー+キャスケット
カバンにハイテク系アウトドアブランドを持ってくると
崩れてしまうので
オールレザーのトートバッグなど素材感が出やすいものだと
自然に見える。
冬
とはいえ、冬は寒いのでハイテク素材か
ダウンコートになる。
基本スクーター移動なので風は防ぎたい。
スクーターだとジャングルモックのグリップ力で十分止まれる。
ヒートベストを着れば、パーカー+ヒートベスト+Gジャンでも
雪が降ってなければ、これでいける。
Gジャンを着ることが可能な季節がテクノロジーで延長!
防風性能は十分なので、ヒートベストが発熱してくれれば
中に熱はこもる。
靴自体が雨が極端に苦手なので履くときは
でかける直前まで天気予報必見!
サイズ感
普段、コンバースのオールスタ-で27cm
メレルのモアブ3で27cm
NIKE AIRFORCE1で27cm
そんな私で26.5cm
はじめ少し痛くない程度のきつめで
だんだん馴染んでくる。
アーチをサポートするナイロンシャンクしているので
土踏まずが上がっている感じがする。
ファッション的にもシルエットが大きすぎると
靴が浮いてしまう
そこが一番、スニーカーと違うところ。
メンテナンス
ブラッシング
とにもかくにも、雨を避ける。
ブラシで表面についた汚れをとってから!
ブラシにも色々あるけれど
豚毛の柔らかいタイプだとスムースの靴にも使えるのでオススメ!
安モノブラシとブラッシングしている感じが全く違う。
ブラシが大きいので一気に綺麗になる。
同じ方向にブラッシングすると靴もブラシも傷めない。
防水スプレー
防水スプレーを塗布する。
マニュアル通り2~3週間に一度塗布する。
スェードミスト
1か月位手入れを怠ると、スェードが乾いた色になってくる。
なので、スェードミスとなるスプレーで
表面の潤いを保つ。
ネットを見ると2週間に1度位と書いてあることが多いが
防水スプレーを2~3週間に1度
防水スプレーをふるタイミングを1回飛ばしながら塗布する。
足を入れると靴にシワが入るし
使えば汚れる。
個人的にはよれてくるのが嫌いではないので
詰め物はあまり入れない。
詰め物を入れた方が、スプレー塗布は簡単。
靴から20cm、まばらにかけながら、360度スプレーする。
集中スプレーするとしみになるので注意・
靴屋ではスェードミストが定番!
お得な買い方
amazon prime days&楽天セールなど
初めてのジャングルモックを買う時は実店舗で試着してから買う方が良いかも。
イオン
以外かもしれないが、イオン直営の靴屋で
メレルを扱っているところがある。
そこでwaonポイントを駆使して買うのもお得かも。
かつて、靴のwaonポイント20倍などのイベントがあり
サンキューパスと合わせるとかなりお得かも。
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