我が家にも新しい家族がやってきて
早一年
何をしてもかわいい
何をしても許されるそれがファーストシューズを履かせる時期
人生で初めての販売の仕事は
子供服から。
ファーストシューズについて
ファーストシューズとは
赤ちゃんから子供靴へのフローチャート
子供靴売り場で一番よく聞かれる質問
どの時期にどの靴を履かせたら良いのか。
表にするとこんな感じ。
月齢でどの靴を履かせるか
それはもう指標でもない。
月齢より、成長具合を見てあげて欲しい、というのが靴屋の本音。
もちろん、歩ける能力は、あるが気が向かない
抱っこ大好き、ハイハイが好きな赤ちゃんもいる。
定期健診でお医者さんから”所見無し”であれば
気にする必要も無いと思う靴屋です。
体の成長から見ると、ハイハイの方が全身運動で
足が鍛えられるという説もあるくらい。
プレシューズ期
足の成長から見るとプレシューズ自体は履かせても履かせなくても良い。
しかしながら赤子の時期が冬の間だとプレシューズは寒さ対策として
必要かもしれない。
プレシューズ自体は歩ける作り、構造ではなくて裏がツルツル。
そもそもハイハイ期に履かせる靴なので一番は歩くのが
目的というわけではない。
やがて来る否応なしにくるイヤイヤ期の為
靴慣れをしておく為のアイテム
実際、子育てしてたら靴下でも良いことに気づく。
しかしながら、子供が立ち上がると思う。
靴がいるのではないか、と。
買っても間違いじゃない!
かわいいし。
しかし、このプレシューズ期にファーストシューズを買うと
高くつく。
0歳児の多くの子供が3か月で0.5㎝伸びる。
ハイハイしかしないうちはコスト的には買ってはいけない。
うちみたいにファーストシューズが2足ある、というのは
経済的にはよろしくない。
同じ靴が2足ある。、。
ファーストシューズが!!
嫁さんが大黒柱の我が家、育児給付金が給料の半額給付な現在。
そんな我が家にとって、6千円のファーストシューズ2足は非常に痛かった。
立ち上がって歩き出して、からで良い、と個人的には思う。
プレシューズは見せる為の靴
イヤイヤ期に向けての布石!
ファーストシューズの特徴
ファーストシューズの重要性
実質、初めて足を地面につけて歩く靴
大人でも足に合わない靴は次第に靴箱の
奥にしまい込んで履かなくなる。
赤子の場合、嫌だとも言えないので
歩くのが遅れたり、抱っこばっかり
ベビーカーなどの乗り物しか乗らなくなったり。
その子の性格もあるので
一概には言えないけれど。
ファーストシューズの使用期間
ファーストシューズが適切な時期は色々な調べ方があって
どれも、答えではない。
なぜなら、ファーストシューズを
履かないといけない期間など実はない。
子供靴の性能として、軽くて子供が歩きやすければ
それが正解。
では、どういう歩き方をしている子がファーストシューズ向きなのか。
それは、足で歩けるようになるのが始まりで
終わりの目安歩く時に足が上がっていない、かつ
手でバランスをとって歩く、”二軸歩行”という時期かと思う。
この二軸歩行までは、ファーストシューズを選んでも良いかと思う。
期間にして多いのが3か月ほど。。。
3ヶ月
ファーストシューズのサイズ感目安
我々靴屋にとって、一つ大きな使命
それは靴のサイズ選び
正確に足に加重されて、足が伸び切った状態で
足の長さが正確に計測出来るとしたら
足の実寸に+0.5~0.7cmのサイズで
多くのスニーカーはジャストサイズ
例えば、11cmの足だと
アシックスで12
ニューバランスで11.5cmでちょうどということが多い。
赤子の足の長さを計測するのだけでも
かなり高度な技術なので、子供靴専門のスタッフに
任せる方が良いかもしれない。
ちなみに、どうしても計測器に
赤子が乗せれない場合
靴下を履かせてインソールの上に足を置かせて
踵と踵端を合わせて指の先に
0.5~0.7cmの空間があるかどうか
目視もしくは、インソールを折り曲げて確認する方法もある。
ファーストシューズは、靴屋で買った方が楽かもしれない。
一度、買ってもらったら、ずっとうちの店で買う人がほとんどだけども。
1st シューズと2ndシューズ、選び方
履かせる時期と靴自体の違い
転倒予防効果のツルツルインソール
ファーストシューズを履かせる時期の子供の歩き方
それは足の裏が地面から上がっているかどうか
幼児が歩くのをマスターする
覚えていく最初の段階
“ブリキ人形”みたいな歩き方を卒業しているかどうか。
よちよち歩きとも言う。
よちよち歩きでも足が上がってたりする子は
普通の子供靴、セカンドシューズでもいけたりする。
このニューバランスの子供靴の中で最も有名な
996は、セカンドシューズ。
本来はファーストシューズではない。
ファーストシューズは、歩行時足裏が離れていなくても
足裏が着地しやすくするために、ツルツルになっている。
一方、セカンドシューズでは地面をよりグリップして
走りやすくする為に、大人の靴同様
地面を掴めるようになっている。
ちなみに、足の成長の順番としては
足首の関節が固まって、足裏が地面からあがり、
よちよち歩き卒業となる。
よちよち歩きが、終わっていれば
セカンドシューズから靴を買いだしても
全然OKだと思う。
履かせたときに違和感なければ、という
注意文句も加わりますが。。。
足首保護ハイカット
ファーストシューズは足首が貧弱な赤ちゃんが
足を挫かないために、ハイカットになっている。
ハイカットの分、脱ぎ履き、着脱が手間。
それを省略できる、ファーストシューズと
セカンドシューズ(普通の子供靴)との間
1.5シューズみたいのもある。
この313のファースシューズは、ハイカットではないが
靴底だけファースシューズになっているタイプ。
足首は固まっていて、歩行時
横へのふらつきが無い場合この1.5からスタートを
売り場ではおススメしている。
初めての靴の選び方
実際に歩かない場合、プレシューズ
よちよち歩きの場合、ファーストシューズ
よちよち歩き後期、1.5シューズ
よちよち歩き卒業して、走っている場合、セカンドシューズ
年齢でも、体重、身長でも無く
歩き方、子供のモチベーション
我々、子供靴新生児担当は靴を
かなり、フレキシブルに進めている。
足の形によっても、それは変わってくる。
様々なファーストシューズ
子供靴、子供服売り場で長年立つ私
その中で一番好きな接客が幼児期。
誰しも、キラキラしていて皆がその子の未来に期待している。
これは経験してみないとわからない。
買う側でも、売る側でも、誰かの人生の幸せを祈って送り出している。
このファーストシューズは買う人の立場により、
子供が歩き出す時期によってもオススメが変わってくる。
幅広甲高か否か
幅広甲高の特徴
売り場でも、子供の足を見て靴を出したり
実際に家族として子供の足を見て思うこと
そもそも靴選びは足の横幅校の高さが超重要
お父さんお母さんが遺伝的に幅広甲高の場合
子供も幅広甲高の可能性が非常に高い
我が家の場合、嫁さんが幅広甲高
私が普通幅で、上の2人の子は幅広甲高
3人目にしてようやく普通幅の子。
上の子2人のファーストシューズは
IFME or NEWBALANCE
通常、幅広甲高さんの足は
地面に立たせる、と足の全長がかなり変化する。
幅広甲高さんの足は地面に立たせると
長さがギュンっと伸びる子が多い。
なので、フットスケールで足の長さを計測する。
多くのフットスケールが22cmくらいまでしか計測出来ない中、
このフットスケールは27.5cmまで計測可能。
↑子供のうちはとりあえず、これで足を測れそう。
フットスケールで長さを測る上で大事なことは、あまり信じ過ぎないこと。
幅広の足サイズ合わせのの注意点
抱っこしてたり、カートなどの乗り物に乗ってても
足が丸まって正確に測れないこともよくある。
足の長さで靴を選ぶのではなく
実際に靴を履かせて歩かせてから、
靴と足を触りながら適切なサイズを模索する。
メーカーによってサイズ表記も異なるし
人間の足も成長とともに変わるので
靴を買うタイミングで足にとってベストのサイズを選択する。
インソールで以て長さを見る見方もあるけれど、、
実際に地面を歩かすと、計測時と足の形が変わるので
あくまでも参考程度に。
幅広甲高の足は極端に伸びる足が多いので
注意が必要。
贈答用
売場で聞かれるのが、“プレゼントとして”
ファーストシューズを聞かれる場合
若い世代、出産祝い、友達や家族へ。
コンバースやアディダスを持ってくるパターン
プレゼントとして渡すなら、実用性が低くても
OKかもしれない。
コンバース、アディダス
この2ブランドはファーストシューズとしては
サイズ感が非常に難しい。
そして、横幅が狭め。
お店に来てサイズを測って
サイズ感を合わせて、歩かせても合わない子供もいる靴。
アディダスや、コンバースのサイズ感は
子供には難しいが、靴屋としては多い。
そして、プレゼントするなら
13.5や14㎝というセカンドシューズのサイズを
プレゼントすると、他の人とのプレゼント被りも無いかも。
同じサイズの子供靴は不要。
次のサイズはあっても困らない!!
靴屋の選んだファーストシューズ
ファミリア スクスクとの違い
関西で、ファーストシューズと言えば
大阪勢、ミズノとミキハウス
神戸勢、アシックスとファミリア
それぞれ、よくコラボをしてとんでもない値段で売っている。
中古でも、2000円超
それもそのはず、定価は6000円程
ファミリアチェックを随所で使用しているが
靴の機能性という面からは普通のアシックスと変更点は無し。
ファブレ
実際に履かせてみたファブレ
今、私の働いている靴売り場でも、
最も好評なファーストシューズ
ファブレ
履くと子供の可愛さ相まってこんな感じ。
つかまり立ちしてから、歩き出しそうな雰囲気をしてたので、
買ってみたら全く外では歩かない。
驚くほど歩かない!!
でもカワイイ。
2か月でサイズアウト!
お外で歩かないうちに。
仕方ないから歩き出してからもう一足買った。
ファブレ機能性について
この機能性はアシックスの子靴全般に言えることかも。
履かせやすい
ファーストシューズの履かせ方
①ダブルのベルクロで大きく開く履き口
履き口が大きいとちょこまか動く幼児に
高速で履かせやすい。
毎日のことなので
これ大事!
②踵部分のストラップで着脱らくらく
③ダブルのベルクロで足にしっかり密着!
この辺がやはり使い勝手がよく
サマーシューズを挟んでもう一度買うことに。
脱げにくい
ファースシューズでもマジックが1つのタイプがある。
靴屋ではベルクロがシングルだなんて言ったりする。
もちろん着脱はシングルの方が作業が半分だから早い。
しかしながら、シングルだと足の形に合わせにくい。
ダブルの方が履いている子が歩きやすいというメリットがる。
それ以上に自転車で子供を公園に送迎している際に思うこと。
暴れて、靴飛んでいきそう。
知恵がついてくると、マジックテープが剥がれる
ベりべり音が聞きたいらしく
わざとマジックテープを剝がしたりする。
その結果、片っぽだけ落ちている
子供靴が完成する。
マジックテープが2本だと耐久力
完全に剥がされるまでの時間を稼ぐことが可能。
子供を連れて自転車に乗る人には
特にダブルベルクロがおススメ!
おしゃれ性能
白地にゴールドなので、性別男女問わず
服装にマッチする。
玄関に置いておくだけでかわいい。
中古価格が高い
商品によってこれには本当、差がある。
某古着業界大手で2年ほど社員をやったからわかること。
アシックスはリセールバリューが非常に高い。
フリマアプリで非常に高く売れる。
大きくなればなるほど子育てにはお金がかかるので
綺麗なうちに売ってしまおう。
メンテナンスが簡単
白い靴のメンテナンスは大変だ
これは多くの人の先入観。
半分正解で半分間違い。
白のメッシュ素材は非常に手間。
メッシュの間に汚れが入り込んでいくので
低周波ウオッシャーで落とすなどしないと
完全に汚れが落ちなかったりする。
ファブレはスムースな素材なので
専用の汚れ落としさえ買えば
古いこびりついたような汚れでなければ、
2.3個擦りで綺麗になる。
ファブレの汚れ落とし方法ー表面
必要なのはこれ!
このネオクリーナーをつけて擦れば
簡単に綺麗になる。
普段、靴の裏面の手入れは不要なんだけど
必要な時もある。
ちなみに、靴を水につけて太陽光にさらして乾かすことが
靴へのダメージを最大にする。
メーカーも非推奨の水洗い、それでも洗わざるを得ない時もある!
ぬるま湯で、軽くすすぎ、出来るだけ直射日光を避けて
風通りの良い日陰で乾かすのが最小ダメージ。
物心つかない3歳までは
靴を口に加えたり、肌が弱かったりするので
このネオクリーナーを使った後は
丸洗いの方が良いかも。
ファブレの汚れ落とし方法ー中敷
ちなみにインソールの黒ずみは
ぬるま湯→うたまろ→超音波ウォッシャーのコンボで
綺麗になる。
ファーストシューズ変更点
靴の中底
以前はアシックスのファーストシューズは
中底が固いので足裏に刺激があり
足に良いという売り方をしていたのだけれど、、、
それが小売に何の連絡も無く変更されている。
仕方ないので、電話で問い合わせたりしたが、
なんとも言いにくい反応
ちょっとショックだったよ、アシックス!
機能性に何ら変更は無いみたいだけれど、、、
最後に
機能性、ブランド力、歴史
この3点でアシックスの子供靴は
圧倒的スケールを持っており
靴屋としても非常に助かっている。
お母さん方へのイメージも悪くないので
売りやすい。
19㎝からはレーザービームへ
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